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ポータブルオーディオと据え置きの違い

ポータブルに関しては門外漢なのであまりこういうことを書くのは憚られるのですが、思ってることを少し言います。情報が間違っていたり古かったりしたらごめんなさい。完全な私感なので、「これは違うよ!」というのがあったら指摘お願いします。

 

最近は、ポタ界は多面型の個性追求型で据え置き界は集中型で性能追求型という風に分かれていると感じてます。ポータブル即ちイヤホン+DAP or ポタアンは、機材の個性を重視して、ある楽曲やジャンルに特化したシステムを複数所有しているのに対して据え置きではある意味定量的な性能を表すパラメーター(SNとか解像度とか分離とか)を重要視しているように思います。

今のイヤホン愛好家の方々は、多方面展開というか多角経営というか、すなわち複数の機材で音質を追求するタイプです。

イヤホンとDAPという、小型軽量な機材であれば多数所有していてもスペースを取りませんし、使い分けるのも簡単です。小型で使いやすいから、消費者はイヤホンを複数個所有してそれを聴く音楽によって使い分けることが出来、だからメーカーが乱立しては一年あるいは数ヶ月ごとにハイエンドラインを更新していくのだと思います。

一方で、据え置きとなるとそうした大量の機材を使い分けるのは困難になってきます。スピーカーを複数台用意して使い分けることは普通の人にはまず無理です。場所の関係もありますし、各システムに一定以上の音質を求めると出費が莫大になります。あるいはスピーカーを頻繁に買い換えるというのはどうでしょう?以前のものを売れば金銭的な負担もあまり大きくはなりません。だとしても、それをする人は少ないのではないでしょうか。スピーカーを入れ替えるというのは相当面倒くさいです。

そこで、据え置き界では一つのシステムにお金を集中させて、オールラウンダー的システムを構築することを迫られます。どんな音源にもマッチさせるためには個性は極力薄くして、基礎的な性能を追求することに終始します。ここでは個性はどんな音源でも破綻なく鳴らせる基礎性能があって初めて成り立ちます。

気軽に機材を入れ替えられるからこそイヤホン界では基礎性能を無視した個性重視のハイエンドが成立すると思います。アニソンはめちゃくちゃ良く鳴るけどクラシックは最低とかその逆とかです。

多面型と集中型のどちらが正解ということもないのですが、個人的には多面型のほうが正解な気がしています。据え置きでは、いくら厳しく性能を追求してもその視野には限界があります。一つのシステムでは音源のすべてを見渡すことは出来ないので、複数個のシステムをもって音源を観察するのが良いです。でも何度も繰り返しになりますけど、絶対的な高性能に立脚せず音の個性ばかり求めるのは砂上の楼閣です。

イヤホンは上にもあるように玉石混交で、値段に見合った音質の製品もあれば値段不相応のひどい音しか出ない製品もありました。それもイヤホン市場が隆盛しているということの証左であるとも考えられ、それはとても素晴らしいことだと思います。いずれその高価な値付けに見合わない低品質な製品は淘汰されるはずです。

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