ヨドバシの初期不良対応が酷すぎた【ヘッドホン】
以前、ヨドバシカメラでヘッドホンを買ったのですが、運悪く不良品に当たってしまいました。(二度も!)その時のヨドバシカメラの対応についてのメモです。同じような状況の方の参考になれば幸いです。
ヘッドホンが不良品だった
昨年、FOSTEXのT60RPをヨドバシカメラの店舗で購入しました。ワクワクしながら家に帰り、いざ聴いてみると、低域が歪んでいます。”ビリビリビリ・・・”と振動板がどこかに接触しているような音がしていました。
聞き取れるレベルの明らかなノイズだったので、すぐさまヨドバシカメラに電話を掛け、交換するようお願いしました。
交換対応
後日、問題のヘッドホンを持って、ヨドバシのオーディオコーナーまで足を運びました。近くにいた店員さんに声をかけ事情を説明すると、その店員さんは「確認させてください。」とおっしゃってヘッドホンを確認なさいましたが、どうも私の意見に対しては不服そうな様子で「ノイズはないと思いますが。」と。家を出る前にもノイズが出ることを確かめていた私は、そんなはずはないとその場で確認しましたが、やはりノイズが発生しています。
「いや、ノイズはある。」と私は食い下がり、ついに店員さんは新しいものと交換してくださいました。
これで一件落着と思いきやそうはいきませんでした。
二度目の不良品
交換していただいたので、もう大丈夫かと思いましたが、だめです。交換品も不良品でした。正直驚きです。誰も二度も立て続けに不良品に当たるとは思いませんから。症状は最初と同じで、低音を鳴らすとノイズが発生するというものです。
交換してもらった後、すぐにまた交換をお願いするのは流石に気が引けたのですが、不良品は不良品です。仕方あるまいと、電話をかけました。
オペレーターの方がヘッドホン売り場の専門の店員さんに繋いでくださったので、その方とお話をさせていただいたのですが、これがかなり頓珍漢でして、頭を抱えました。
ヨドバシ店員の不良に対する見解
その店員さんをY氏としておきます。店舗で対応してくださった際に名刺をくださいました。以下、会話の再現です。(細部まで正確ではありません)
私「このT60RPは、つい先日初期不良で交換していただいたばかりなのですよ。」
Y氏「そうですか、一旦確認させてください。」そう言って、静かな奥に入る。
Y氏「確認させていただきましたが、おっしゃるようなノイズはありませんね。」
私「そんなはずはないです。間違いなくノイズはありますよ。試しに低周波を鳴らしてみましょうか。やはり、異音がしますね。」
Y氏「うーん、私には聴こえませんがね。」
私「他の方を呼んでくださいますか。」
別の店員が来て、確かめるが、ノイズはないという。
私「それはそうとして、どう対応してくださるんですか。」
Y氏「不良が確認できない以上、交換はできませんね。」
私「しかし、ノイズがあるものはあるのですがね。しっかりと聞いてください。」
Y氏「わかりませんね。私も沢山ヘッドホンを持っていますが、あなたのおっしゃるような不良は経験したことがありません。それに、二度も不良が続くとは考えづらいですよ。何か違和感を感じていらっしゃるのなら、エージングをしてみてください。」
私「エージングとノイズは無関係かと思いますが。」
Y氏「とはいっても、確認できないものは仕方ないんですよ。エージングで何かが変わるかもしれませんから、とにかく。」
私「しかし、これは平面型の構造上発生しうる不良だと思うんですがね。エージング云々ではないと考えています。交換してくださると嬉しいのですが。」
Y氏「それはできません。一度、FOSTEXのサポートに問い合わせてみてください。修理という形で、ヨドバシカメラからFOSTEXの方に送りますから。」
私「納得がいきませんが、わかりました。おっしゃるとおり、問い合わせてみます。それと、エージングもしてみましょう。症状が改善することはありえないと思いますがね。」
その後、FOSTEXからの返答がきたら連絡してほしいとのことで、Y氏から名刺を頂きました。
まとめると、店員のY氏はノイズを聞き取ることが出来ず、ノイズの報告をエージングで片付けようとしたわけです。当たり前ですが、ノイズはただの不良であり、エージングとは全く無関係です。
メーカーに問い合わせる
Y氏の言う通り、FOSTEXに問い合わせてみました。
ある周波数帯域でノイズが発生するのはなぜか、バーンイン(エージング)とノイズに関連性はあるか、の二点をメールで質問しました。
サポート担当の方からの返事は以下のようなものです。
バーンインで音が変わることはあるが、ノイズとは無関係だと思われる。次にノイズの原因だが、これは平面ダイアフラムの特徴によるものかもしれない。通常のダイナミック型ドライバーよりもストローク幅に制約があるので、入力される信号が大きいと特に低域においてノイズが発生する場合がある。
そして、実機を見ないとわからないので、とにかく送ってほしいとのことでした。
「バーンイン不足では?」
問い合わせてから返信をいただくまでの期間、ヘッドホンをアンプに繋ぎっぱなしで数十時間音楽を再生しましたが、当たり前ですがなんの効果もありません。ノイズは健在です。
Y氏の言っていたバーンインの件は、FOSTEX社も否定しているので効果などあるわけがないですね。
修理依頼
FOSTEXからの返事もあったことですし、ヨドバシに修理に出してもらいます。どうすればよいか、電話で伺いました。オペレーターの方にY氏に繋ぐようにお願いしましたが、その日は不在らしく、ヘッドホン売り場の別の型に繋いでいただきました。以下、店員のO氏と私の会話です。
私「かくかくしかじかでして、FOSTEXさんからお返事がありましたので電話させて頂きました。」
O氏「はい、伺っています。一階の修理コーナーに持ち込んでいただければ、こちらでFOSTEXさんに送ります。」
私「わかりました。ありがとうございます。」
O氏「ちなみに、例の異音はどのような理由で発生したのですか。」
私「振動板のストローク幅が狭いため、入力信号が大きいとノイズがでることがあるようです。」
O氏「なるほど。ありがとうございます。」
翌日、指示された場所にヘッドホンを持ち込み、修理にだしてもらいました。
修理されてから
修理から戻ってきてからは全く不具合なく動作しています。組付けなおしたとのことでした。
まとめ
ヨドバシの対応は個人的にはかなり残念でした。加えて、店員の知識の無さにも落胆せられます。ヘッドホンからの異音を訴える客に対して、「バーンインしてみろ」というのはあまりにも頓珍漢ではありませんか。非常に残念です。それに、ノイズをききとれないとはヘッドホンコーナーを受け持っている店員として大問題だと思います。
しかし、一度は交換してくださったこと、手際よく修理に出してくださったことには感謝しています。